頚椎症性神経根症｜久留米市・安武町・津福駅 久留米まつもと整骨院

頚椎症性神経根症とは、加齢や生活習慣による頚椎（首の骨）の変性が進行し、神経根（脊髄から出る神経）が圧迫されることで発症する疾患です。

首や肩の痛み、腕や手のしびれ、筋力低下、感覚異常などの症状が現れます。
この症状は、加齢による頚椎の変化が主な原因ですが、不良姿勢や過度な負担のかかる生活習慣も大きく関与しています。特に長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運転などで首に負担がかかる環境では発症リスクが高まります。

【ジョイントバイジョイント理論に基づく頚椎症性神経根症の解説】

ジョイントバイジョイント理論では、関節には「安定性が求められる関節」と「可動性が求められる関節」が交互に配置されていると考えられています。頚椎においては、以下のバランスが求められます。
・上位頚椎（C1-C2）：可動性が求められる
・中位頚椎（C3-C5）：安定性が求められる
・下位頚椎（C6-C7）：可動性が求められる
このバランスが崩れ、中位頚椎の安定性が低下すると、関節や神経に過剰な負担がかかり、神経の圧迫による症状が発生します。

・首や肩の痛み：鋭い痛みや慢性的な鈍痛を伴うことが多い。
・腕や手のしびれ：特に神経が圧迫されている側に症状が現れる。
・筋力低下：握力が低下し、物を持ちにくくなる。
・可動域の制限：首を動かした際に痛みやしびれが増す。
・違和感や感覚異常：手指の感覚が鈍くなる、またはピリピリするような違和感がある。
・片側だけの症状：多くの場合、片側の腕や手に症状が出ることが特徴。
・痛みが肩から指先まで広がる：神経の圧迫が強いと、肩から腕、手の指先まで症状が波及する。
・握力の低下や手の動かしづらさ：特に細かい作業（箸を使う、ボタンを留めるなど）が困難になる。
・背中や肩甲骨周辺の痛み：頚椎の影響が肩や背中にまで及ぶことがある。
・寝ている間の腕のしびれ：夜間に腕がしびれることがあり、睡眠の質が低下する。

・加齢による変性：椎間板の変性や骨棘（骨のトゲ）の形成による神経圧迫。
・長時間の不良姿勢：デスクワークやスマートフォンの使用による猫背や前傾姿勢が頚椎への負担を増やす。
・頚椎の過度な可動：可動域が大きすぎることで頚椎が不安定になり、神経を圧迫しやすくなる。
・筋力低下：首や肩周辺の筋肉が衰え、頚椎の安定性が低下する。
・外傷や負荷の蓄積：スポーツや事故によるダメージが蓄積し、神経圧迫を引き起こす。
・枕の高さが合っていない：不適切な枕の使用が頚椎に負担をかける。
・ストレスや緊張：筋肉の緊張が続くと血流が悪化し、症状を悪化させる。

・朝起きたときに首がこわばり、痛みを感じる。
・パソコンやスマートフォンを長時間使用した後にしびれや違和感が出る。
・首を後ろに反らすと腕や指先にしびれが広がる。
・振り向く動作やうつむいた際に腕に痛みや違和感を感じる。
・重いものを持つと手に力が入らず、落としそうになる。
・手の細かい動作（ボタンを留める、箸を使うなど）がしづらくなる。
・頭痛やめまいを伴うことがある。

【頚椎症性神経根症の予防・対策】

・正しい姿勢を維持する：デスクワーク時の姿勢を改善し、長時間の前傾姿勢を避ける。
・首・肩周りの筋力強化：適度な運動で首・肩の安定性を高める。
・ストレッチを取り入れる：頚椎の可動域を適切に保ち、硬直を防ぐ。
・枕の高さを調整する：首に負担の少ない適切な枕を使用する。
・長時間の同じ姿勢を避ける：定期的に休憩を取り、首の負担を軽減。

・整体・整骨院での施術：筋肉の緊張をほぐし、骨格のバランスを整える。
・骨盤矯正・姿勢矯正：姿勢のバランスを整え、頚椎への負担を軽減。
・ハイボルト療法：高電圧の電流を流し、神経の炎症を抑えて痛みを軽減。
・テーピング・サポーターの活用：首の負担を軽減し、症状の進行を防ぐ。
・温熱療法・低周波治療：血流を改善し、神経周辺の炎症を和らげる。